行動の判定

 

TRPGでは普通、キャラクターが何かをしようとした時に、「成功したか失敗したか」を判定するルールがあります。

もちろん、T&Tにもそういった「成否判定」があります。

 

それがセービング・ロールと呼ばれているものです。

 

「セービング・ロール」はキャラクターの「能力値」を元に判定します。 

やり方は単純です。

 

サイコロ(6面体)を2つ振り、GMの指定した「能力値」と足してください。

それが基準値(目標値)に達していれば、あなたの行動は成功です!

達していなければ、不幸にもあなたの行動は失敗となります……。

 

では、基準値はどうやって算出されるのでしょうか。

「セービング・ロール」には「レベル」が存在しています。この「レベル」は物事の難しさをあらわすものだと思ってください。

 

(セービング・ロールのレベル×5)+15=基準値

 

これが、基準値の算出方法です。

参考に、10レベルまでの基準値を書いておきます。

 

レベル

基準値

1

20

2

25

3

30

4

35

5

40

6

45

7

50

8

55

9

60

10

65

 

見て頂ければわかりますが、基準値は5ずつ上昇します。

 

「基準値、能力値に比べて高くない?」と思われた方もいらっしゃると思います。

でも、大丈夫です。

「セービング・ロール」の時に振るサイコロは、「ぞろ目」が出ればいくらでも振り足しできるのです!

 

例:戦士A(器用度20)は、目の前の溝を飛び越そうとします。飛び越すためには5レベルの器用度でのセービング・ロール(基準値40)が必要です。

一回目のサイコロは幸運にも4のぞろ目だった為に、サイコロを振り足す事ができます。

2回目のサイコロも2のぞろ目で、合計12になりました。

またぞろ目だったので、彼はもう一度サイコロを振る事ができます。次に振った時、2D6で8以上を出せば無事に溝を飛び越す事ができます。

 

ただし、セービング・ロールで振るサイコロの目は、最低でも5を出さなければ失敗になります

つまり、1回目に振ったサイコロの目が「1と2」「1と3」の時のみ失敗になるわけです(「1と1」、「2と2」の組み合わせは「ぞろ目」なので振り足せます)。

ぞろ目が出た時、2回目にサイコロを振った結果、上記の「1と2」「1と3」が出ても失敗にはなりません。

 

他のTRPGと同じく、「セービング・ロール」の難易度(基準値)は工夫次第で下げる事もできます。

 

例えば、上記の戦士Aの場合、「持っている荷物をその場に置く」「鉤付きロープを向こう岸に投げる」等で難易度(基準値)は下がると思います。

とにかく思いついたらGMに聞いてみてください。論理的に解決できると思います。

 

セービング・ロールを行う上で注意すべき点として、GMができない、と言った事に対してセービング・ロールを試す事はできません。

また、基本的に人間の(あるいは生物の)限界を超えるような事はできません…

 

殆どの場合、成否判定はこの「セービング・ロール」で行います。

 

さて、物事の白黒をつけるにはもう一つやり方があります。

それが「対抗判定」と言われているものです。

「対抗判定」とは、キャラクター同士の駆け引きなど、基準値の定まっていないセービング・ロールの事です。

例:戦士Aと戦士Bは、腕相撲で一勝負します(レスリングなどの場合は1D6+個人修正で判定できます)。

この場合、お互いの体力度+2D6を比べあって、高いほうが腕相撲に勝利します。

 

こういった「対抗判定」も「セービング・ロール」同じく、やり方によってはボーナスやペナルティがあるかもしれません。

 

上記の腕相撲の場合だと、AとBの器用度の差が著しかったら、GMは器用度の低い方にペナルティを与えるかもしれません。

これもGMの裁量ですので、プレイヤーの方は遠慮なくGMに言ってください。

 

 

以上で「行動の成否判定」の項目を終了します。

お疲れ様でした!


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